『under take』の上演に合わせて、舞台芸術祭「秋の隕石2025東京」と協力し、「[関田育子]の演劇の素(もと)」を作成しました!
わたしたちの演劇を“要素”に分解し、ビジュアライズ。
演劇を構成する“要素”を視覚的に示すことで、その奥にある考えや実践をより直感的に感じてもらえればと思います。
[関田育子]の演劇の鑑賞ガイドとしてもご覧ください。
アートワーク:鈴木健太
ステートメントのような理念だけでなく、それがクリエーションの現場でどう作用しているのか。「[関田育子]の演劇の素」は、そのつながりを見えるかたちにする試みです。
例えば最近の作品では、「広角レンズの演劇」に新たな要素を組み合わせることで拡張を行ってきました。ここでは、『micro wave』から上演順に過去作品をたどりながら、実際の使用例をご紹介します。
📝主な使用要素
「壁」「床」「足音」
マイムによって生じる足音をフィクションに差し込むことで、その発生源である劇場の床や壁を上演に取り込み、俳優の身体や戯曲と等価な存在として位置づけました。
📝主な使用要素
「テキスト」「遅効性」
複数のメンバーがそれぞれの観点から戯曲を執筆。「モノローグ」や「ト書き」などのアプローチを通して、テキストそのものも、その対象とする身体や空間と等価に存在しうるようなテキストの在り方を検討しました。
📝主な使用要素
「音響」「リズム」
音楽をリズムやテンポなどに解体し、「広角レンズの演劇」と掛け合わせる形で再構築。単に音楽を身体で表現するだけではなく、音響効果も使いながら、いかにして音楽が他の要素と等価に存在しうるか模索しました。
📝主な使用要素
「柱」「扉」
劇場内の柱をあえて舞台空間の中央に据え、『micro wave』よりも強く劇場構造が上演に作用する中で、劇場構造を俳優の身体や音響などと同等の存在として取り扱うことを目指しました。
過去作品における要素の使い方を見てきましたが、クリエーションの現場では、これらの要素を
①知る
②使ってみる
③振り返る
④掛け合わせてみる
——この反復によって新たな発見が生まれていきます。
「[関田育子]の演劇の素」は、そのプロセスの地図でもあります。
そして新作『under take』では、これまでの要素に加え、新たな要素も登場します。
たとえば「奈落」「バックグラウンドヒューマン」など。
これらは今回のクリエーションの中で見つけた“新しい素”です。
既存の要素と新たな要素が掛け合わさるとき、新たな実感=「ヴァイブス演劇」が立ち上がる。
それが今回の『under take』で目指していることです。
ぜひ、劇場へ体感しにきてください!
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